- text and edit by
- サトウ ヒデキ
外出自粛中
前回投稿の episode5 から4か月ほど間が空いてしまいました。こんにちは、外出自粛中のヒデキです。
5月のGWは、愛車にキャンプ道具を積み込んで、伊豆半島へと一人旅に出かけるのが(流行りのソロキャンプみたいなもの)毎年の恒例行事であり、自分なりのリフレッシュタイムだったのですが、残念ながら今年はそれも叶わず….(泣)
でも、その時間を我が家の断捨離&お掃除に充てることが出来たので、家の中がスッキリしてきました。
違った意味でリフレッシュになったかも?
5月23日は何の日?
突然ですが、この記事がアップされる予定日に近い 5月23日が何の日か知っていますか?
なんと、世界亀の日 なんだそうです! ※ちなみに キス(kiss)の日 でもあるらしい。
何故この日が カメの日 なのか、その理由は調べても見つかりませんでしたが、
アメリカの非営利団体 American Tortoise Rescue が2000年(平成12年)に World Turtle Day として制定。
「亀に関心を向け、知識を深めて敬意を払い、亀の生存と繁栄のための行動を奨励する日」なんだとか。
episode3 でも紹介しましたが、浜辺散歩の際にみつけた、海まで流されてしまった淡水棲の仔ガメたちを自宅のベランダで保護しているワタシにとって、「なんだか縁のある日だな~」と感じたので紹介した次第です。
そう言えば、我が家の保護カメ4匹のウチ2匹は、ちょうどこの時期に浜辺で出逢ったことを想い出しました。
何か カメの日 と関係があるのかな~?
ちなみに、3月初旬にベランダで冬眠していた4匹は無事に目覚めてくれました(毎冬心配なので安堵)
そしてこの春、カメたちが快適に暮らせるようにと大きなゲージを新調しましたよ!
※カメたちの居住性を第一に、スペースの有効活用を考えた”池と陸”の2層構造、水を浄化する装置も完備!
日に日にすくすくと大きく育っていくカメたちが、窮屈な思いをしないようにと彼らの冬眠中に構想を練り、
昔取った杵柄で頭の中で図面を引き、ホームセンターで水槽にするための一番大きなプラ容器(セメントを混ぜるプラ舟が最大だった)を探し求め、100円均一のワイヤーネットをぐりぐり曲げ加工するなど、地道にコツコツと製作活動を続けて完成させました。
日光浴用の人工芝のテラスの下はカメたちのストレスを軽減する 隠れスペース になっていて、限られた空間活用にも一役買っています。
太陽が照る日中は2階の人工芝で甲羅干し、夜はその下に隠れて水中で眠っています。
渚への漂着物でもある我が家のカメたちの様子は、渚歩記のスピンオフ としてまたお伝えしたいと思います。
地元の浜辺の様子は?
世界を取り巻く【COVID-19】の流行拡大の状況下にある2020春
この2か月間は外出を控え、毎週末通っていた地元の海岸にもほとんど足を運んでいない日々が続いています。
さて、『緊急事態宣言』の発令以後、サーフィンや観光に訪れる人の多い状況が報道でもよく取り上げられている湘南海岸ですが、くだんのお散歩海岸 の現在はどうなっているのでしょうか?
先日、お天気が良い日に運動不足解消も兼ねて、チョットだけ海岸の様子を見てきました。
思うように外に出かけられない今、皆さんもお散歩に出た気持ちになって読んで頂けたら幸いです!
※以前はなかった、マリンスポーツの自粛を呼びかける真新しいWARNING看板
いつもの浜への入り口の堤防には、サーフィンやマリンスポーツの禁止を呼びかける立札が新たに設置されていました。この日は、海風が強く吹きサーフィンに適した海洋状況ではなかったことも手伝ってか、この海岸に限ってはマリンスポーツに興じる人や必ず見かける釣り人の姿もほとんど見かけることはありませんでした。
渚に降りてみた
海辺の状況が気になって様子を見に来ただけだったので長居をするつもりはありませんでしたが、人との接触の心配がなさそうなので浜辺に降りて漂着物を少し探索してみることに。
※昭和の時代のお菓子のパッケージとハングル文字のスプレー缶を発見
このところ、強い南風がずっと吹いていたので、漂着物がたくさん渚に辿り着いていました。
いつものように、素足に履いたクロックスで砂浜の上を「ザクザク」と歩きながら、渚に打ち上げられた足元の漂着物を品定めしていると、流木や枯葉に混じって、筒状のプラスチック容器とでかでかとハングル文字が印刷されたスプレー缶を発見!
赤字で『LEMON DRY』の表示がある黄色い筒状のパッケージは、昭和40年代に発売された国産のレモン味のタブレット(清涼菓子)の容器です。『50円』の表記がありました。ワタシにとっては懐かしさを感じる久しぶりのご対面です。かなり以前に販売が終わっている商品なので、若い人は知らないだろうな~
数年前、とあるお菓子企業の100周年記念事業で、歴代の商品パッケージ、それも最初に発売した当時のパッケージを探して展示するお仕事を担当したことを想い出しました。この漂着物はキャップ(容器のフタ)が無くなっていましたが、長い年月、一体どんな旅をしてきたのでしょう?
ハングル文字のスプレー缶の方は、まったく文字が読めないので商品の用途が皆目分かりません。
手がかりは葉っぱのような小さなイラストだけ。はるばる韓国(まさか北朝鮮ではないですよね?)から流れてきたのでしょうか?
缶の表面には、【カルエボシ】と思われる付着生物が着いていました。
カルエボシは、海の漂流物に付着して海面を漂いながらプランクトンを食べて生活する貝のような姿をした蔓脚類、すなわち、フジツボに近い種類の甲殻類(エビカニの仲間)です。付着生物を証拠に海を長く漂っていたことが伺えます。
久しぶりの海岸散歩で、貴重な漂着物に出逢えました。
この日は上記の他に、春から夏にかけて良く見られる猛毒のクラゲ【カツオノエボシ】や淡水棲の【クサガメ】の亡骸の漂着物が印象に残っています。
海はそこにある
人々の生活が一変したパンデミックの世の中であっても、当たり前のように海はそこにあり、新たな漂着物が浜辺に辿り着く 渚の営み に全く変わりはありませんでした。変わりがないことはもちろんわかっていましたが、実際に浜辺を歩いてそのことを実感し、なんだか少しホッとした気持ちになりながら家路に着きました….
イヤイヤ! ホッとしていないで、生活ゴミが漂う海はみんなで変えていかなければいけません よね。
※表面にフジツボが着いたボートの一部と思われる漂着物。どこからやってきて、どのくらい海を漂い、ここに辿り着いたのか?
前回記事 episode5 の文末に、「次回は 漂着物クイズ をお届けする予定です」と予告していたので、その準備をしていたのですが、現在の海岸の状況や心境をお伝えしたく、予告と内容を変更させていただきました。
漂着物クイズはまた今度!
※岡本君の記事 「プランナー、水族館へ行く。」
サカキ君の記事 「まるで海を旅する絵本。男鹿水族館の体験ストーリー」
彼らと一緒に東北を旅した 水族館漫遊記 にも出演しています、そちらの記事も是非!
(文章&写真 サトウヒデキ)
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テクニカルディレクター(いろいろ擬態中)
G坂本並みの守備範囲と打撃力