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- サトウ ヒデキ
こんにちは、ヒデキです。
この【ノムログ】をご覧の方のなかには、就職先として乃村工藝社やディスプレイ業界に興味を持ってくださっている学生のみなさんや “就活“の一環として見てくださっている方々もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回より前/後編の2回に分けて、ワタシが 2016~2020年10月まで濃く携わってきた【インターンシップ】についてお話をさせて頂きたいと思います。「インターンシップにプランナーがどう関わっているの?」って、ちょっと気になりませんか? 現業以外にも、”個人的なミッション遂行” のための取り組みをしていることを是非知って頂きたく、就活中の学生のみなさんに加え、社会人の方々にも読んで頂けたら嬉しいです!
乃村工藝社のインターンシップ
これまでの過去5年間で、回数にして18回、延べ800名近い学生のみなさんを相手に、乃村工藝社が主催するインターンシップのメイン講師を担当してきました。 昨年の2020年は、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症対策の観点から、当社史上初となる、オンラインによるインターンシッププログラムの開催となりました。これは、初めての試みということもあり、大勢の社員の協力による事前リハーサルや本番6回のプログラムを通じて、対面でのリアル開催とは異なる課題やメリットなど、新たに多くのことを学びました。
※ 2020年【乃村工藝社・夏季インターンシップ】は、パソコン画面を介して学生のみなさんとの交流を図った
参考までに、インターンシップ(internship)とは、一言でいえば 『職業体験』です。
主に学生のみなさんが、興味のある企業や組織などで “実際に働いてみる期間” や “職種内容を理解してもらうために企業側が主催する特別なプログラム” のことを言います。 現在の乃村工藝社のインターンシップは、基本的に後者となります。
2020年度までの実績において、乃村工藝社のインターンシップは、東京本社と大阪事業所の東西開催と、夏季(季節的には秋季)と冬季プログラムがあり、主にワタシは東京本社の夏季プログラムを担当してきました。 これまで夏季は、2~3日間をかけて行われてきましたが、昨年のオンライン開催は、9:30~18:00までの1Dayプログラムとなっています。
参加した学生のみなさんへプログラム終了後にお願いしているアンケート結果や就活サイトなどへの投稿を見る限り、当社のインターンシップは、概ね満足度の高い評価を得ています。これは、採用担当者を中心とした関係スタッフ全員の努力の賜物だと思いますが、プログラムの作成や進行に濃く、深く関わっている者としては嬉しい限りです。
では、どのような経緯で、プランニング職のワタシがインターンシップという現業以外のプロジェクトに濃く深く関わるようになったのかについてお話しましょう。
『東京都水の科学館』の協力を得たプログラム
話は 2016年の初夏に遡ります。当時の採用担当者からワタシのもとに、「ノムラに興味を持ってくれている学生のみなさんを対象としたインターンシップに協力してもらえませんか?」という依頼が舞い込みます。 前年に学生のみなさんへのアドバイザー役として、少しだけ参加させてもらった際に生じた好奇心に加え、「ノムラの魅力を伝えるために自分のスキルが役立つのなら」と、気軽な気持ちで依頼を引き受けたのが始まりです。
ワタシが引き受けた最初の年のインターンシップは、乃村工藝社が設計・施工に関わった『東京都水の科学館』にご協力を頂き、参加学生のみなさんに実際の施設に足を運んでもらい、見学後に、「水の科学館をリニューアルせよ!」という “架空の設定” で企画案を作成してもらうプログラムを計画し、実施しました。
※ 2010年に 全館リニューアルオープンした当時の 『東京都水の科学館』 1階・アクアパーク
水の科学館は、その数年前にワタシが、『全館リニューアルコンペ』の参戦から竣工までの足掛け3年、一貫してプランニングを担当したミュージアムです。 事前の講義で施設概要や展示コンセプトなどを説明した後、現地では、学生のみなさんが、「リアリティをもって企画立案に臨めるように」と、実際の空間や展示アイテムを体験してもらいました。 また、ミュージアムという “空間創造” の要素が多く詰まった当社の実績に触れることで、“乃村工藝社のしごと”を実感してもらう狙いもありました。 もちろん案内人としてワタシが同行し、現地では展示アイテムごとの設計意図や制作秘話など、設計・施工に関わった担当者の視点で解説を行います。 お台場にある乃村工藝社の本社から有明の水の科学館まで、徒歩15分程度いう立地に加え、館の運営を乃村工藝社が受託していた関係から、運営面での貴重な意見を聞かせてもらえることも、この施設を選んだ理由のひとつです。
※現地見学では学生のみなさんに向け、設計意図や制作秘話などを交え展示解説をおこなった(中央がワタシ)
施設見学後のプログラムの流れについては、運営のノウハウもあるため、ここでは多くを語れませんが、2日間にわたる第1回目のインターンシッププログラムにおいて、学生のみなさんと長く向き合う時間を過ごすなかで、「これは気軽に取り組むような案件ではない!」と気付いてしまったのです。
その後すぐ、数日後に開催される第2回目のインターンシップに向けて、気になったところ、足りないと感じた部分を洗い出し、講義用パワーポイントの修正や追加資料の作成、プログラム構成の変更などを行います。
このように、第2回目以降からは、より濃密に学生のみなさんと向き合うスタイルへと自分自身の取り組み方をシフトさせ、スタッフの協力を得ながら、回を追うごとにプログラムをバージョンアップさせていきました。 もちろん、開催後には必ず振り返りの会議を開いてスタッフとの意見交換を行い、参加してくださる学生のみなさんに向けて、満足度の高いプログラムとなるよう、改善・改良を重ね続けました。 ちなみに、水の科学館でのインターンシッププログラムは、移動時間の有効活用の観点などから翌年2017年を最後に終了しています。
ワタシが思う、インターンシップのミッション
いったい何故、ワタシが本来の業務ではないインターンシップに5年間も続けて携わってきたのか?
採用担当者から継続して声掛けをしてもらったことはもちろんですが、インターンシップは、会社が『職業体験の場』を単に提供するだけの機会にとどまらず、次代を担う若い世代の皆さんに向けて、一般的にはあまり知られていないディスプレイ業の世界を知ってもらい、就職先としてだけではなく、
乃村工藝社が持つ未来への可能性とその存在価値に気付いてもらえる “格好のチャンス” である!
とワタシ自身が考えるようになったからです。
乃村工藝社のインターンシップに来てくださる学生のみなさんが、当社への入社を前提に参加されているとは限りません。 ディスプレイ業界への興味やお試しで参加される方も多いと認識しています。 もちろんそのような参加動機のみなさんも大歓迎です。ワタシにとっては、インターンシップ体験を通して “乃村工藝社のしごと” への理解を深めてもらうことが “表のミッション” であり、参加されたみなさんが、「ノムラって面白い!」と感じるような体験から、将来、社会に出た後、「乃村工藝社ならなんとかしてくれる!」と、困ったときの選択肢の一つとして心に残るような、『潜在的なノムラファンの獲得』を “裏のミッション” として位置付けているのです。
そんなことを考えるのも、乃村工藝社に入社以来30有余年、設計職から始まり、さまざまな体験や現場経験をさせてもらったワタシが、現在プランニングという職種に籍を置き、そのスキルを活かしたプレゼンテーション力を駆使して、“ノムラマインド” と呼ばれる乃村工藝社のスピリットを学生のみなさんに感じてもらうことに対して “使命的なモノ” を感じているからなのかも知れません。
そのため、ワタシが作成する講義資料や解説画面は、他の企業さんではほぼあり得ない “エンターテインメント性”を重視したプレゼンテーション仕様になっており、「ニヤリ」と笑いながら飽きずに話を聞いてもらえるよう、自分も楽しみながら、“パワポ職人” と化して、インパクトのあるビジュアルと展開ストーリーの構成を毎年続けてきました。 (ホントは、そのクオリティの程をみなさんにもお見せしたいところですが、残念ながら、『大人の事情』ってヤツで、資料や画面をココに掲載できず申し訳ないです!)
ワタシが講義を行ったインターンシップに参加してくれた学生のみなさんのなかには、その後、当社の新卒採用にエントリーし、晴れて乃村工藝社の社員となった仲間が多数います。「きっと、“ノムラマインド”を実感し、共感してくれたからだ」と勝手に思っていますが、そんな素敵な再会があることも、やりがいの一つになっています。(実は、このノムログの記事を執筆している若手プランナーのなかにも数名いるんです!)
※ 2019年【乃村工藝社・夏季インターンシップ】のひとコマ。乃村本社に来て頂いた学生のみなさんに熱弁を振るワタシ。この時のように、対面で学生のみなさんと正面から向き合える日が来ることを祈ります
さて、後編では、最初にお話した『オンラインによるインターンシップ』について、実施してどうだったか?
また、ワタシが感じている『インターンシップの効用』などについてお話してみようと思います。
ご興味のある方は是非、ご覧くださいませ!
後編へつづく ヒデキ
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インターンシップをプランニングする -後編-
※『東京都水の科学館』
※『乃村工藝社HP・新卒採用/インターンシップ』
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『ヒデキのゆるゆる渚歩記』 back number はこちら!
ep8 「違和感を探せ!」クイズ編2 ep7「コレなに?」クイズ編 ep6「コロナ禍の浜辺」
ep5「漂着ゴミ図鑑」 ep4「いきもの図鑑」 ep3「自然感察眼」 ep2「ボトルメッセージ」
ep1「海岸ミュージアム」
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G坂本並みの守備範囲と打撃力