- text and edit by
- 堀井 麻央
オンラインでのインターンシップも今年で2年目。リアルとオンラインの併用が次第に定着していく中でも、まだまだ手探りなことも多くあります。学生の皆さんは、授業やプライベートでも、オンラインでのコミュニケーションに慣れている人も多いかもしれませんね。そんなインターンシップ当日の様子をレポートしつつ、オンライン開催の良し悪しや 取り組んだ企画について、振り返っていきたいと思います !
準備編はこちら
もくじ(ページ内の該当部分にジャンプします)
1. 当日の様子
2. より具体化したオンラインの良し悪し
3. ソーシャルグッドは難しい
4. おわりに
1. 当日の様子
今回のインターンシップの主軸となる活動は、企画書作成のグループワークです。5~6名程度のグループに分かれて、それぞれ企画書を作成していきます。
企画書の課題は、「未利用地にソーシャルグッドな空間をつくる 」 。
*ソーシャルグッドとは?
持続可能な社会を実現するため、顕在化する社会課題に貢献する「社会益」と、企業としての「事業益」をクリエイティビティにより両立し、幸せなインパクトを生み出す活動です。当社では2021年7月より様々な活動を行っています。
乃村工藝社、社会に幸せなインパクトを生み出し 社会課題解決に貢献する「ソーシャルグッド」の全社活動をスタート | リリース | ニュース | 株式会社 乃村工藝社-NOMURA., Ltd.
https://www.nomurakougei.co.jp/news/detail/543
学生の皆さんには、未利用地の選定と、その新たな利活用の方法について、自分のアイデアをまとめる事前課題 に取り組んできてもらっていたので、各々のアイデアを突き合わせながらのスタートです。
サポート社員も、ときどきグループのオンライン会議に顔を出します。
学生たちは、【営業職/ プランニング職/デザイン職/ディレクター職】のどれかの職種を各々が担い、役割分担をしました。企画書は、ストーリーや空間のアイデアはもちろんのこと、工程表や予算書も提出してもらうので、全ての職種において考えることはたくさんあります。
ほぼ丸一日かけて完成した企画書で、2日目の午後にプレゼンテーションを行いました。 実際に私たちが日々経験しているコンペさながら、グループごとに評価・採点して いきます。審査員は当社のプランナーやデザイナー 、元プロダクトディレクターの人事部メンバーなど。職種ごとに審査の視点は異なります。プレゼンテーターへの質問も交えながら、企画書のアイデアや完成度、課題への取り組みを多角的にジャッジしていきます。また学生たちも、他のグループの企画を聞くことで、より刺激になっていたのではないかと思います。
プレゼンを聞く審査員。オンライン上では各々個別に顔を出していますが、実際には同じ部屋にいました。
プレゼンが終わり、審査をして順位を決めているときの様子。真剣な顔です。
最後に順位を発表して、2日間のインターンシップを締めくくりました。上位だったグループもそうじゃなかったグループも、最後にはみんなで苦労をたたえ合いながらも、まだまだ企画について話し足りなかったりするところも。みなさん様々な思いを抱きつつ、お開きとなりました。
最後にみんなで記念撮影。第1回から第3回まで総勢100名以上に参加いただきました。
2. より具体化したオンラインの良し悪し
2年目のオンライン開催では、良いところ、悪いところがより具体的に見えてきました。
あらゆる局面で課題となるのは、やはり何といってもコミュニケーションの難しさです。
リアル開催であれば、サポート社員が会場をぐるぐると見回りながら、雰囲気を察して適宜声掛けができます。ですがオンラインでは、グループのオンライン会議に入らないと会話が聞けないので、話の流れをあまり把握できていないまま、唐突にアドバイスをすることになってしまっていたかもしれません。
また、学生の皆さんも、ヘルプが欲しい時にサインを出すのが難しかったのではないかと思います。そんな中でも、自発的に社員に対して追加質疑を行うなど積極的な姿勢が各所で見られ、皆さんの本気度をひしひしと感じました。
一方で、オンラインにしたことで新しく見られた一面もあります。それは、学生の皆さんのツールスキルです。こちらで用意していたのはzoomの会議ルームのみでしたが、別の通話アプリを使って同時並行で複数の課題に取り組んだり、共同編集可能なドキュメントを用いたりなど、工夫が見られました。また、パワーポイントやイラストレーターを使いこなしたり、CGを描くチームもあったりしました。普段から大学の課題などに取り組んでいるのと同じ作業環境があったことで、そのスキルがより発揮されていたのではないかと思います。
3. ソーシャルグッドは難しい
今回のテーマは「未利用地のソーシャルグッドな空間をつくる」。
事前課題になっていた「未利用地」について は、その定義を自分たちで見つけ出すところから、皆さんとてもよく考えられていました。
私たちが準備をしていた段階では、廃業した施設の跡地など、直球的なものを想像していたのですが、全然違う視点や発想で「そんな場所あったの?」 という提案をしているチームもあり、私たちもとても楽しめました。
一方で、もう一つの課題、「ソーシャルグッド」については、苦労していたなという印象を持ちました。事前課題には含まれていなかったので、その場で考えなければならないという難しさもあったかと思います。そもそもソーシャルグッドとは何なのか、筆者である私にも明確な答えはありません。「一体何がどうしてソーシャルグッドなのか?」「誰にとってのグッドなのか?」を突き詰めていくことが大切ではないかと、インターンシップを通し、自身も振り返って考えさせられました。
4. おわりに
今回はフルオンラインでの開催となりましたが、参加された学生の皆さんには、ぜひ自分が企画をしたその場所へ、リアルでも足を運んでみて欲しいと思います。その土地へのアクセスの利便性、訪れる人々の様子 、周辺の街の環境などなど…現場に行かないと分からないことは本当にたくさんあります。場をよく観察し、その地を生身で感じることを、是非ご自身で実践してみて欲しいと思います。
以上、簡単ではありますが、2021年インターンシップ当日の様子をレポートさせていただきました。後編は、インターンシップを担当したプランナーが対談を行い、企画書についてより深掘りしています。1月下旬公開予定ですので、ぜひご期待ください!
*弊社のソーシャルグッド戦略については以下をご覧ください。
乃村工藝社グループが考えるソーシャルグッド(前編/後編)
*「ソーシャルグッドウィーク2021」のレポート記事一覧はこちら
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