- text and edit by
- 八木 和
2024年11月、乃村工藝社本社にて、中高生向け会社見学が開催されました。
乃村工藝社では、クリエイティブ人財やエンジニアリング人財の次世代育成に資する活動の一環として、子どもや学生に向けて当社独自のエデュケーションプログラムを提供しています。
これからの未来を担う中高生に向けて、次世代の豊かな感性づくりに貢献すべく、より多くの中学・高校生の方々に「社会で働くこと」「空間を創造する仕事」などへの理解を深めていただくことを目的として開催した今回の会社見学プログラム。ノムログ編集部、入社2年目の編集部員が一日密着した当日の様子をレポートします。
プログラム概要
会社見学プログラムは、中学生(学校団体)、高校生(学校団体)、高校生(個人)の3部構成で開催され、午前中は、佐倉市立志津中学校から6名、午後からは、福岡市立博多工業高校から30名と都内の高校から個別に申し込みいただいた3名の学生にご参加いただきました。
午前の部、午後の部それぞれ、まずはS棟3Fセミナールームにて、人財開発部による「会社紹介」、営業推進本部およびクリエイティブ本部の若手社員による「仕事紹介」をセミナー形式でご紹介。
その後、社内各所をめぐる「オフィスツアー」では、実際に働く社員の様子などもご覧いただきながら、乃村工藝社やディスプレイ業界の魅力をお伝えする盛りだくさんな内容となっていました。
開催当日のスケジュール
会社紹介
全3部構成の会社見学プログラムの冒頭は、人財開発部による会社紹介からスタート。
中高生向けの分かりやすい内容で、ディスプレイ業界の基本情報や当社の歴史などについてレクチャーを行いました。
コーポレート本部 人事総務統括部 人財開発部 採用課 田中現
午前の部の中学生のみなさんは、聞き慣れない言葉も多いなか、たくさんメモをとっている真剣な姿が印象的でした。一方、午後の部の団体で参加された高校生のみなさんは、建築科ということもあり、当社の市場や職種についても理解を深められたのではないかと思います。
午前、午後の部ともにクイズ形式で、当社のはじまりや、空間づくりにおける当社の役割をご紹介しましたが、みなさん積極的に参加をしてくださいました。
当社のはじまりにまつわるクイズ
空間づくりにおける当社の役割にまつわるクイズ
乃村工藝社が届けたいのは「しあわせな空間」である、ということを学生のみなさんにも伝えられたのではないでしょうか。
高校生(学校団体)の部 会社説明レクチャー中の様子
社員による仕事紹介
会社説明の後は、若手社員が実際の仕事内容を紹介しました。
中学生(学校団体)の部では、営業推進本部 第一事業部の菊池沙希、クリエイティブ本部 第一デザインセンターの中野拓朗が登壇。高校生(学校団体)の部では、営業推進本部 文化環境事業部の吉田琢人、クリエイティブ本部 第一デザインセンターの渡辺芽衣が登壇し、今まで携わってきた主な仕事内容の説明や、学生時代の過ごし方、当社に入社するきっかけなどを中学生、高校生それぞれの目線に立って紹介しました。
クリエイティブ本部 第一デザインセンター デザイン6部 波田ルーム 中野拓朗
営業推進本部 文化環境事業部 営業1部 第1課 吉田琢人
レクチャーのあとの質疑では、「仕事のやりがいは何ですか?」や「高校時代は何を勉強していましたか?」といった質問もあがっていました。
仕事のやりがいについては、「営業として、ひとりひとりと会話をしながらプロジェクトの最初から最後まで寄り添えるところ」と営業職としての醍醐味を菊池が回答。デザイナーの渡辺は、高校時代に学んだことについて、「特別な勉強はしていないが、美術部に所属し様々な作品の制作に取り組む中でも、彫刻など、空間に関係するものづくりが当時から好きだったように思う」と、それぞれの職種に応じた回答に、同じ会社でも異なる職種、役割が存在する意義に気付き、学生のみなさんはメモをとったり、うなずいたりしながら、積極的に耳を傾けていました。
営業推進本部 第一事業部 営業1部 第1課 菊池沙希
クリエイティブ本部 第一デザインセンター デザイン4部 大石ルーム 渡辺芽衣
オフィスツアー
各部の最後には、オフィスツアーとして、会議室フロア「conferium(カンファリウム)」・コミュニティスペース「RESET SPACE_2(リセットスペース2)」・S棟8Fにあるデザイナーのコミュニケーションスペースを巡りました。
中学生のみなさんは、暗い廊下に白く浮かび上がる見慣れない会議室にワクワクと興味津々な様子で、空いていた会議室の椅子に実際に座ってみることも。
見学後、どこがいちばん楽しかったか質問すると、「会議室!」と元気いっぱいに答えてくれました。
オフィスツアー中「conferium(カンファリウム)」にて、その使い心地を体験する学生たち
高校生(個人)の部では、社員の打合せが落ち着いている時間だったこともあり、コミュニケーションスペースで実際に業務にあたっていたデザイナーと交流する場面もありました。
コミュニケーションスペースにて、絵を描きながらデザイナーと交流する学生たち
また、どの部においても人気だったのが、「RESET SPACE_2」のぬいぐるみで囲まれたリモート会議ブースです。実際に中に入ってみた学生たちからは歓声があがり、「このなかで配信ライブしたい!」「TikTokとりたい!」など、学生らしい感想が飛び交っていたのが印象的でした。
「RESET SPACE_2」ぬいぐるみで囲まれたリモート会議ブースに、ひとりずつ順番に座ってみる学生
実際に社員が働く様子やその空間を見て、体感することで、学生のみなさんの中で働くことへのイメージが少しずつ具体化され、当社が生み出す空間が提供する価値への興味も膨らんでいったのではないでしょうか。
「RESET SPACE_2」ユニークな社員を紹介するコーナーでは、サイネージにくぎ付けに
フェアウッドなど当社の環境に対する取組みについても、分かりやすく説明
「RESET SPACE_2」でのランチ時の過ごし方を紹介すると、羨ましい!との声も
おわりに ― “空間が持つ力”とは?
今回の会社見学は、短い時間の中ではありましたが、ご参加いただいた学生のみなさんにとって、「働く」ということを間近で見て体感し、乃村工藝社の「空間を創造する仕事」についての解像度を高められる機会だったように感じています。
また入社二年目の私にとっても、“空間が持つ力”について、改めて考え、感じることのできる時間となりました。
最初に感じたのは、空間が人の心を“ほぐす力”です。
最初のレクチャーでは、初めて訪れる会社という場所や空間に緊張気味だった学生のみなさんも、オフィスツアーで実際の空間に触れることで次第に会話が増え、反応が大きくなっていく様子が見受けられました。
「なんだこれ!」という驚きや、「綺麗!」「面白い!」といった感情の高ぶりを生む空間には、それをきっかけに学生のみなさんの緊張をほぐし、コミュニケーションを活発化させていく力があると感じました。
そしてもうひとつは、数年前に私の背中を押してくれたような、人生を前に“進める力”です。
今回、会社見学に参加する学生のみなさんの様子を拝見しながら、私は、自身の入社前のことを思い出していました。
コロナ禍での就職活動だったため、会社説明会やインターンシップはすべてオンラインで開催されました。面接の際、はじめて実際に乃村工藝社を訪問し、「conferium(カンファリウム)」や「RESET SPACE」に足を踏み入れたとき、画面上でみるより何倍もワクワクと心が躍りました。
働くことへの憧れをリアルに体感することができたのは、その空間が持つ力のおかげだったように思います。乃村工藝社のリアルな空間には、言葉や写真、動画以上に、私に未来を想像させ、人生を前進させる力があるんだ!と心が動かされたことを覚えています。
会社見学の最中、社内の様々な場所で歓声をあげる学生のみなさんから、入社前の自分を思い出し、空間が持つ力を再認識しました。
学生のみなさんにとって、今回の会社見学がご自身の将来について考える際に思い出される、ひとつの経験になっていると社員としても大変嬉しく思います。
ご参加いただいた学生のみなさん、関係者のみなさま、ありがとうございました。
■2024年度 乃村工藝社 中高生向け会社見学のご案内
https://www.nomurakougei.co.jp/news/page/6952/
*2024年度の募集はすでに終了しております。来年度も予定・詳細確定次第、乃村工藝社HPよりご案内いたします。
撮影:安田佑衣
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